2021/05/04

南国市 練習機「白菊」空中衝突事故の碑を訪ねる

今回の旅は高知県南国市教育委員会さん作成の「掩体は語る」を元に各地を訪ねてます。
こちら
https://www.nankoku-kankou.jp/download/?t=LD&id=504&fid=2369

今日話題にするのはあまり地元以外では知られていない場所です。高知県南国市にある飛行機事故の慰霊碑。

碑文には「太平洋戦争が苛烈を極めた昭和19年10月14日、旧高知海軍航空隊練習機2機が飛行訓練中接触し、(1機は)包末部落のこの地点より北東50mの地と、(もう1機は)松本部落305-1番地に墜落、12名の若者が無念の最後を遂ぐ。ここに殉職せし12霊の平安と永遠の平和を祈念してこの碑を建つ。昭和61年10月14日」と刻まれています。

白菊慰霊碑 (包末)がこちら。
https://goo.gl/maps/jLUyLY9RHxmSwW1w5
道路や民家に接していますので分かりやすい場所にありました。

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もう一か所がこちら、白菊慰霊碑(松本)。
https://goo.gl/maps/wGoSnPMN6WLhtW7s6
川の土手沿いに進んだ先にありました。

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白菊(Wikipediaより引用)

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高知海軍航空隊は偵察機搭乗員の教育が目的で出来たそうなので、この事故も若い乗員をちょうど実習させていたようです。白菊の定員は5名のはずなんですが、それぞれ6名乗ってたことになりますね。

年齢が17歳から20歳ころの若者ばかりだそうなので、ほんとに痛ましい出来事です。出身地を見ると兵庫県、新潟県、愛媛県、群馬県、福岡県、大分県、広島県、佐賀県、長崎県、鹿児島県と全国各地から招集されたんですね。

事故の7か月後にはこの航空隊から白菊を使った特攻隊が出撃を始めてますので複雑な心境になります。

白菊は飛行速度が遅くてレーダーもなし、無線機さえも外された練習機。特攻するなんてあまりに無謀な計画です。零戦なら速度は500キロ超の最高速度ですが、白菊では爆弾も積んでるからわずか180キロ弱の速度。離陸しても車輪も胴体に引っ込みません。昼間は敵機の標的になるので夜間飛行でライトも点けないで敵のレーダーに見つからないように海面スレスレを5時間近く飛行して特攻しないといけません。

この特攻で徳島航空隊から56名、高知航空隊から52名の合計108名が戦死したそうです。

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