2015/10/23

家庭用蓄電池で元が取れるか?

とある会社の社長さんから自宅に蓄電池を付けたいとご相談がありました。

去年も同じことを依頼されて、

 「まだまだ、元を取れる話しじゃないのでやめたら」って言っておいたのですが、
今年もまた依頼されたので、一応メーカーの代理店を連れて現地調査してお見積りしました。
 
太陽光発電ならば、発電シュミレーションがあるので設備投資に対する収入も明確で確実な投資ですよね。
でも蓄電池の場合は、元が取れるのかどうかが曖昧です。
 
メーカーに話してもシュミレーションは出せないとの回答でした。
 
なので少し計算してみましたが、
ご依頼のあった社長さんとともにかなりがっかりする結果となりました。
 
機種は東芝の6.6KWタイプ
ENG-B6630A2-N
 

お値段は270万円。
実際にはさらに専用のコントローラーと分電盤も必要です。
太陽光発電と既設分電盤への連結、非常時用専用コンセントの配線工事に四国電力への申請手続きと結構大変そう。
 
蓄電池は安い深夜電力で貯めた電気を翌日利用します。
 
 

 

うたい文句はすばらしいです。

四国電力の季節別時間帯別電灯(電化Deナイト) で
夏季以外の電気料金で試算します。
昼間26.64円-夜間11.04円=15.6円
この差額が1kwh利用したときのお得分です。
 
蓄電容量が6.6kWhなので
6.6kwh×15.6円=102.96円

ただし電力変換損失が6%あるとのことですので
102.96円×0.94=96.78円
 
蓄電池の全容量を使いきっても1日たったの
96.78円しか節約にならないんですね。
 
1か月で2,903円
1年で34,836円
10年で348,360円
 
定価の半額の135万円を回収するのに38年以上・・・
いえいえ電池は使うほど劣化しますのでそこまで持ちません。
調べるとさらに蓄電池分の待機電力損失もマイナス要素ですね。

注意深くカタログを見るとありました
「停電時には440Wの電力を約12時間使えます」の表現。
ここに「電気料金にすると○○円分」と明記しないのがズルい。
 


これは計算すると
0.44kw×12時間×15.6円=82円分に相当しますね。
 
もちろん補助金を利用する方法とか、災害時の電源確保とか良い面もありますが
元が取れるかって言われると難しいですね。
 
電気を貯めるのにはコストがかかりますね。
もし、元が取れるんなら真っ先に電力会社さんが利用するはずですもんね。

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